ここ数年で一気に注目を集めたのがオンライン学習サービスです。
様々な企業が運営しているのですが、すべてが優良な業者ではありません。
契約で起こりうるトラブルもあるので、そうしたリスクについても知っておくべきでしょう。
そこでオンライン学習で起こりうるトラブルについて確認していきます。
基本的なことを知っておこう

オンライン学習に限らず、教育に関することでトラブルになるケースは少なくありません。
その多くが契約書をきちんと確認していないことから起こっています。
日本では消費者を守るための法律や制度があるので、そうした基本的なことを知っておく必要があるのです。
★特定商取引法
★クーリングオフや中途解約について
★その他の契約前に確認する事項について
これらの3つについて1つずつ確認します。
特定商取引法
オンライン学習は特定商取引法を守らないといけません。
そのため契約する際には、法定記載事項を書いた書面を渡さないといけないのです。
つまり契約書もなしに進めようとするのは、悪質な業者であると考えて良いでしょう。
★サービスの内容
★必要な料金
★クーリングオフに関する事項
★中途解約に関する事項
などを記載していなくてはいけません。
ですので契約書をもらった時に、先ずはこれらの情報がしっかりと記載されているかどうかを確認しましょう。
また読んでもわからない場合や、疑問点がある場合は問い合わせをしてください。
問い合わせに無回答というケースや、聞かれたことをはぐらかすような回答をする業者だと契約を避けた方がいいでしょう。
クーリングオフや中途解約について
前段でもお伝えしたようにクーリングオフや、中途解約に関する情報は契約書に記載しておく必要があります。
端的にお伝えするのなら、契約書を受け取った日から起算して8日以内なら契約の一方的な解除を申し込める制度がクーリングオフです。
このクーリングオフをする場合、どこに連絡をすればいいのか、どこに書類を送ればいいのかなどが記載されているのか確認しましょう。
またクーリングオフの期間を過ぎていても、中途解約ができるというのも消費者を守るための制度です。
この場合の取り決めについても記載があるか確認してください。
その他の契約前に確認する事項について
契約書には上記の点以外にも見るべきポイントがあります。
例えば料金が代表的なのですが、契約書面に記載されている以外の部分で費用が請求されるのかどうかです。
★入会金などはかかるのか
★契約期間を延長した場合の費用は?
★資格取得試験を受験する場合の受験費用は?
などのような点について記載がなければ、しっかりと確認するようにしてください。
もしトラブルが起こったらどうすればいいのか?

オンライン学習にてトラブルが起こった場合は、どのような対処をすればいいのでしょうか?
行政の行っている規制としては、以下のようなものがあります。
★実際のものよりも優良であるとするような誇大広告
★事実と違うことを記載する
★故意に事実を告げない
こうしたことがトラブルに発展していきます。
★テキスト教材が紹介されていたものより劣っている
★実際には別料金になることをあたかも料金に含まれるような記載があった
などが代表的なトラブルでしょう。
こうしたケースがあれば、消費生活センターに相談してください。
地方の行政機関になるので、各市に1つはあります。
よくあるオンライン学習のトラブルについて

契約に関するトラブルではないのですが、オンライン学習においてよくあるトラブルがアクセスできないことです。
オンラインと名がつくだけあって、インターネット環境が整っていなければ授業そのものが受けられなくなります。
そのためインターネットが繋がらないというトラブルはよくあるのです。
★Wi-Fiがつながらない
★通信容量の制限に引っかかった
★デバイスに原因がある
などが主な理由だと考えて良いでしょう。
では簡単に対処法を確認していきます。
Wi-Fiがつながらない
オンライン学習ではWi-Fiを利用するケースがほとんどです。
★ルータが原因
★プロバイダが原因
大きくはこの2つの問題であることが多いでしょう。
ルータが原因の場合は電源を入れ直して見るなどが簡単な対処法です。
プロバイダがメンテナンスをしているなどの理由だと、メンテナンスが終わるまでは利用できません。
また端末側でWi-Fi設定をオフにしている、機内モードになっているなどのケースも考えられるでしょう。
通信容量の制限に引っかかった
モバイルでのインターネット環境だと、通信容量の制限に引っかかることもあります。
特に動画視聴やライブ配信をメインとした学習だと、容量をかなり使ってしまうので注意が必要です。
対処法としてはオンライン学習をしている間は容量をアップするか、固定回線を引くことを考えてください。
オンライン学習サービスで起きるトラブルについてのまとめ

オンライン学習サービスにおける契約トラブルについて解説しました。
オンライン学習では契約をする時に、法定記載事項のある契約書を用意しなければいけません。
この契約書の中では料金やサービスの内容、クーリングオフに中途解約に関する事項などが書かれていないといけないのです。
また内容に間違いがないのかしっかりと確認するようにしてください。
こうした契約書におけるトラブルがあった場合は、消費生活センターに相談しましょう。


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